天神橋筋商店街のグルメ、大阪くらしの今昔館をレビュー

前回『梅田を夜散歩、居酒屋ご飯「ホテルイルグランデ梅田」で宿泊』の続き。「天神橋筋商店街」の観光と「大阪くらしの今昔館」を見学した体験記。

大阪旅行二日目は、前日の夜ふかしから起床は9時45分。急いで身支度を整えて、11時チェックアウトに間に合わせる。「ホテルイルグランデ梅田」では素泊まりコースなので何も食べていない。旅行でのコンビニ飯は味気ないので、初めて訪れる街の風景を楽しみながら、大阪グルメを探す。

大阪北区の南森町交差点

南森町交差点

「ホテルイルグランデ梅田」を出て、大阪北区の南森町交差点へ。地下鉄堺筋線・谷町線の南森町駅がある地点だ。遠くにぼんやりと山が見える。東の奈良方面だから生駒山だろうか。

東京都心から山が見えることはほぼ無いので新鮮だ。都会にいて自然を感じられる風景に清々しい気持ちになる。

日本一長い「天神橋筋商店街」

「天神橋筋商店街」の二丁目入口

「天神橋筋商店街」の二丁目入口に到着。大阪三大商店街の一つで、全長約2.6kmの日本一長いと言われているアーケード商店街。4体の日本人形の看板が可愛らしい。

中に入ると、店頭の店員さんや地域の方らしき通行人で活気にあふれている。それでいてどこかほのぼのとした雰囲気。上方落語の寄席「天満天神繁昌亭(てんまんてんじんはんじょうてい)」の旗が日本の伝統を感じさせられる。「天神橋筋商店街」の発祥は江戸時代まで遡る。歴史ある商店街なのだ。

手作りおにぎり結び屋南森町店

手作りおにぎり結び屋南森町店

すぐに飲食店を探す。大阪名物の「たこ焼き」を考えたが、白米が食べたい気分。昨日は朝食は新幹線の中でフランスパン、大阪・関西万博でレチョナ、夜は居酒屋のおつまみと、白いご飯を食べていなかったからだ。

定食屋とかもあったけど、軽く食べたい程度の空腹感でそこまでガッツリ食べたくはない。それで谷町線・堺筋線「南森町駅」4号出口から徒歩約2分ほどの距離にある「手作りおにぎり結び屋南森町店」に入店。

おにぎりセット

明太子たまごと高菜の「おにぎりセット」を注文。鳥取県産ひとめぼれのふんわりした米の食感が美味しい。近年は海外で日本食がブームになているようだが、この店のおにぎりは外国人にも人気なのでは。当たり前だがコンビニの商品とは全く違う。昨日万博で食べたレチョナよりも、この「おにぎり」のほうが世界一美味しい料理にふさわしいと思う。

「日本が誇る伝統料理おにぎりは最高に美味しい!」

※後日調べたところ「手作りおにぎり結び屋」は(株)フジオフードグループが運営していて、関東にも店舗がある模様。厳密には天神橋筋商店街のグルメとは言えないかもしれないが、同社は大阪市北区に本社があって大阪発祥のようだから、このページでは細かいこと抜きにして記載。

天神橋筋三丁目商店街

ブランチの後は、セブンイレブンで買ったホットコーヒーを片手に天神橋筋商店街を北へ進んでいく。様々な商店が軒を連ねており、その全てが初めて見る風景。街歩きをしているだけで楽しい気分になる。

天神橋三丁目商店街

天神橋三丁目商店街には秋の七草の一つである「桔梗(ききょう)と書かれた鳥居のオブジェクトがアーケードに掲げられている。菅原道真(すがわらのみちざね)公を祀る神社「大阪天満宮(おおさかてんまんぐう)」の参道として栄えた町の象徴のように見える。

大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館

大阪くらしの今昔館の外観

南森町駅から徒歩約20分ほどの地点にある「住まいのミュージアム大阪くらしの今昔館」に到着。ここは「大阪メトロ天神橋筋六丁目駅」直結ビルの8階にある大阪の住居や暮らしの歴史がテーマの専門博物館。

「大阪くらしの今昔館」を目的地としたのは、前日、南森町駅構内で目にした観光パンフレットで紹介されており、興味を持ったからだ。入館チケット代が安価なのも魅力的。

8階までエレベーターで登り、当日一般チケット600円を支払い入館。100円リターン式コインロッカーに荷物(リーバイスのデニム製バックパック)を入れて、10階展望フロアへ上がる。

10階展望フロア

大阪くらしの今昔館 10階展望フロア

落語家で人間国宝の三代目・桂米朝(かつら ちょうべい)さんの解説音声(有料100円)を聞きながら、1830年代の大阪の町並みを一望できるのが10階展望フロア。

解説音声によると、この時代、江戸では板葺き屋根の町屋が見られたが、大阪では板葺き屋根が普及しており、東西で異なる住宅文化が形成されていた模様。屋根の上の二匹の猫が微笑ましい。

9階常設展示室「なにわ町家の歳時記」

大阪くらしの今昔館 9階常設展示室

9階に降りて、江戸時代の天保期(1830年代)の大阪の実物大の町を見学。昼から夜に時間の流れまでリアルに再現しており、まるで江戸時代の大阪で生活をしている感覚を味わえる。

大阪くらしの今昔館の展示物 月見の飾り

旧暦8月15日十五夜の月見行事の「月見の飾り」。洋風住宅で育った僕は「月見の風習」にはあまり馴染みがなく、風情が感じられる。月見の風習は多様性に富んでいるようで地域によって違いがある模様。参考サイト:大阪市立科学館 お月見のはなし

大阪くらしの今昔館の展示物 裏長屋の路地

裏長屋の路地。時代劇とか歴史ドラマの登場人物になった気分がする。

大阪くらしの今昔館の展示物 裏長屋

裏長屋の部屋。夫婦二人暮らしの部屋を再現したようだが、とにかく狭い。押し入れはなく布団も畳んで置かれている、最小限の家具しかない。

庶民が裏長屋に居住するのとは対照的に、支配者層は武家屋敷で生活。NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』でも武家屋敷や江戸城での暮らしぶりが描かれているが、庶民との生活格差がえげつない。江戸時代は身分制度があり、現代とは根本的に社会構造が異なる「超格差社会」であったことを実感させられた。

8階常設展示室「モダン大阪パノラマ遊覧」

大阪くらしの今昔館 8階常設展示室

8階常設展示室は、近代大阪の住まい・暮らしを「映像と模型の展示物」で紹介し、明治、大正、昭和の時代の住居についての歴史を学べるフロア。

明治7年(1874年)5月11日に開業した初代大阪駅を描いた「からくり錦絵」3枚目。蒸気機関車が田園地帯の中を走る。昨日観光した大都市「梅田」が当時は田園地帯で人家も少なかったようで、明治維新後に急激に都市化したことが分かる。

大阪くらしの今昔館の展示物

明治45年(1912年)開業の「通天閣」と遊園地「ルナパーク」の模型。

大阪くらしの今昔館の展示物城北バス住宅

昭和23年(1948年)の城北バス住宅を再現した模型。太平洋戦争後の廃バスを転用した仮設住宅が円形状に並んでいる。空襲被害を受けた人々が「バラック」に住んでいたことは知っていたが、バス住宅があったのは初めて知った。

歴史目撃型XR体験コンテンツ「大阪百世」

最後はXR(エクステンデッド・リアリティ)映像体験の「大阪百世(おおさかももよ)」。1500円を支払い入場。1615年の「大坂夏の陣」から現代まで同じ地点「堺筋平野町通角(さかいすじひらのまちどおりすみ)」に立って、町並みの移り変わりをバーチャル体験。360度見渡すことができるXRが新鮮。ここは撮影禁止エリアのため写真は無し。

大阪くらしの今昔館を見学した感想

僕は比較的、ゆっくりと見学したため所要時間は2時間半ほど。土曜の午後12時半に入館したので混雑するかなと思ったが、そこまで大勢の来訪者はいなかった。事前予約は不要で並ばずに入館できたのも良かった。

僕は大阪観光の一環として一人で訪れたが、家族連れでも楽しめるし、幅広い世代が楽しめるエンタメスポットだと思う。大阪メトロ天神橋筋六丁目駅の駅ビル直結なので、雨の日でも傘も使わずに入館できるという利便性が高い立地なのもいい。

大阪くらしの今昔館で特に印象に残ったのは常設展示の「裏長屋の部屋」と「バス住宅の模型」である。これらを見た後は、僕が住んでいるような「ワンルームマンション」は素晴らしく恵まれた住宅環境だと思えてくる。ワンルームで狭いとか築古だとかは「贅沢な悩み」なのだ。このことが分かっただけでも、「大阪くらしの今昔館」を見学した価値はあったと思う。

※本ページの写真・画像は施設内で撮影したものです。展示物の著作権は各権利者に帰属します。また本ページの情報は2025年9月時点での情報です。